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不動産業界の破たん企業増加に思うこと

ここ数ヶ月、上場企業を含めた不動産業界中堅企業、特にマンションデベロッパーの破たんが相次いでいます。

厚木でもインター近くのマンション建設が暫く滞っていたことはご存知の方も多いかと思います。

その破綻の原因とは何なのでしょうか?

勿論、この経済状況下での販売不振もあるのでしょうが、元銀行員的に考えてみると、おそらく調達サイドの問題ではないかと思われます。

「調達サイド」というのは、バランスシート(決算書の貸借対照表)で言えば右側の部分、ざっくり言えば借入のことです。

金融機関各社が不動産業界に対する融資を締めているのは明白であり、今まで「借金して土地を買っては、マンションを売り借金を返す」というビジネスモデルが崩壊しつつあるのではないでしょうか。

借金が出来なければ、収益を生む土地が仕入れられない、しかもマンションは売れないからその仕入れ分の借金の金利負担は消えない。

自動車で言えば、ガソリンを補給することが出来ないのにノロノロと前に進んでしまっている状態。

あとはガス欠するまで体力勝負です。

しかし、今こそチャンスの時。

日本の金融機関が外資系金融機関を買収しているように(これも調達が厳しいらしいですが)、新しいビジネスモデルが生まれるのもこのような時期なのではないでしょうか。

ピンチはチャンス。

日本経済の底力に淡い期待をしたいものです。

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